英・エセックス出身のテクノ/エレクトロ・ロック・バンド。メンバーはリアム・ハウレット、キース・フリント、マキシムの3名。1990年にハウレットを中心に結成。90年代初頭にレイヴ系のアシッドハウス・サウンドで人気を集めるが、次第にフリントの“超個性”を全面に押し出すビッグビート・サウンドへと変化し、ロックとのクロスオーヴァーも図る。
1997年リリースの3rdアルバム『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』が英米で1位となり、一躍時代の寵児に。日本では、アンダーワールド、オービタル、ケミカル・ブラザーズと共に「テクノ四天王」とも呼ばれるほどの人気を博し、2度のヘッドライナーを務めたフジロックフェスティバルや、サマーソニック、エレクトラグライドといったフェスティバルにも多数出演。2018年の『ノー・ツーリスツ』まで7枚のアルバムを発表している。
2019年3月にフリントが死去し、バンドの存続は絶望的かと思われたが、2022年よりライヴ活動を再開。実に10年ぶりの来日公演となるソニックマニア/サマーソニックでは、往年の名曲はもちろん、来たるニュー・アルバムからの新曲も披露されるはずだ。