米ジョージア州アトランタ出身のアーティストであるリル・ヨッティ。2015年にリリースしたデビューEP『Summer Songs』がインターネットを中心に注目を集め、2016年にはデビュー・ミックステープ『リル・ボート』をリリース。同年にはD.R.A.M.とのコラボ楽曲「ブロッコリー」で米ビルボードの全米シングル・チャート5位へのランクインを果たす。同曲は第59回グラミー賞で最優秀ラップ・サング・パフォーマンス部門にもノミネートされた。
その後は『Teenage Emotions』(2017年)や『Lil Boat 2』(2018年)、『Nuthin' 2 Prove』(2018年)、『Lil Boat 3』(2020年)など定期的にアルバムをリリースする傍ら、数々の他アーティストの楽曲にもフィーチャリングで参加。チャンス・ザ・ラッパー、ジュース・ワールド、ヤング・サグ、フューチャーらヒップホップのアーティストはもちろん、カルヴィン・ハリスやチャーリーXCX、ヤングブラッドなど、多岐にわたるアーティストとのコラボ歴も持つ。
最新アルバムは2023年1月にリリースした『Let’s Start Here.』。ピンク・フロイドなどからのインスピレーションを反映した同作は、米ビルボードの「トップ・ロック&オルタナティヴ・アルバム」「トップ・ロック・アルバム」「トップ・オルタナティヴ・アルバム」という3部門のチャートで1位を獲得して、ヒップホップに留まらないリル・ヨッティのジャンルレスな才能を証明。同作は世界各国の音楽メディアの年間ベストリストに軒並み選出されるなど、批評的にも大きな成功を収めた。